うなぎのにわ

細~く長~くガーデニングを楽しむ

【本】色彩と密植の魔術師・難波光江さんの庭は中毒性が高い

こんにちは。雨凪です。

 

ガーデニングに関する本をいくつか持っていますが

手元に1冊だけ残すとするなら、迷わずこの本を選びます↓

バラ、宿根草、1年草、球根、果樹、ハーブ、そして野菜が

混然一体となり、四季折々にさまざまな表情を見せる

難波光江さんの【花咲くポタジェの庭】。

 

ポタジェとはフランス語で『家庭菜園』の意味で、

様々な植物を混植し実用と観賞の両目的を兼ね備えた庭のこと。

 

難波さんはもともと画家です。

人並み優れた感覚に基づいた、あふれんばかりの色彩と

常識を覆すほどの植物に埋め尽くされた庭は

ただただ美しく、圧倒されます。

こんな庭を造る日本人がいたのか!と。

 

世界文化社発行で写真のクオリティも高く、

アップだろうが引きの画面だろうが、どこをどう切り取っても

奇跡のように美しいのです。

春の花壇のごく一部を切り取った写真でさえ、この有様。

 

納戸にツルをはわせているゴーヤも絵画のような1枚ですよ。

 

伝説のロシア人ピアニスト、ウラディミール=ホロヴィッツ

人の手で弾いているとは思えないほどの超絶技巧なピアノ演奏で

多くの聴衆を虜にし「中毒になる」「変態的」などと評されましたが、

私にとっては難波さんの庭が、まさにそれ。

変態的な美しさ、中毒になるほどの魅力が詰まっているのです。

 

ただですね・・・思いがけず残念なこともありました。

それは、この本に出会ってしまったがゆえに

他の庭本を見ても物足りなさを感じるようになったことですw

それほど、難波さんの庭は「何か」が違います。

 

あれだけ密植していて、なおかつ農薬も使わずに

どうしてあんなに完璧に花々が咲くのか

どうして虫食いもない丸々とした野菜が採れるのか

あの広さの庭を一体どんな風に管理をしているのか

見れば見るほど謎が深まるけれどw

魅了されずにはいられない素敵な本です^^